2026年3月11日に開催された中央社会保険医療協議会 総会(第648回)にて、2026年3月18日薬価収載新医薬品の薬価算定結果が示されました。興味深い品目がありましたので、まとめておきます(算定結果の資料はこちら)。
迅速導入加算
今回は2品目で迅速導入加算の適用がありました。ブーレンレップ点滴静注(グラクソスミスクライン)とミンジュビ点滴静注(インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン)であり、いずれも5%の加算でした。
ブーレンレップ点滴静注は、英国での承認が2025年4月、日本での承認が2025年5月であり日本が一番の承認国ではありませんでした。また、関連する審査報告書に評価対象となった国際共同治験の情報がありますが、メインパートでは日本人症例数は10%に全く届かないものでした。日本人のみで追加登録する追加コホートが設定されており、承認審査では当該コホートからのデータも考慮されていましたが、薬価算定にあたっては考慮されていないようでした。したがって、10%ではなく5%となっているようです。
ミンジュビ点滴静注は、米国での承認が2025年6月18日、日本での承認は2025年12月22日でした。迅速導入加算の要件の1つは「承認が欧米より早い又は欧米で最も早い承認から6ヶ月以内」となっています。日本が一番の承認国ではないこともありますが、この事例では、月単位ではちょうど6か月後、日数単位では6か月を超えています。しかしながら、迅速導入加算の対象となっていることから、要件への充足性は月単位で計算されることも示されました。また、国際共同治験での日本人症例数は10%未満でした(審査報告書)。なお、国際共同治験の他、国内第Ⅰb/Ⅱ相試験も実施はしていました。このような状況のため、ブーレンレップ点滴静注同様、10%ではなく5%となっていると考えられます。
日本人症例の組み入れの加算への影響
セピエンス顆粒の小児加算、オプスミット小児用分散錠の特定用途加算において、日本人症例の組み入れ状況に言及があります。日本人症例数の影響力がどこまでかは明確ではありませんが、引き続き、日本での開発(治験の実施)を積極的に行うことで、薬価上の上振れが想定されるように厚労省での評価・議論が続いていることが見てとれます。
いずれの品目もその他の要素も加味され、加算は10%となっています。最低限の5%ではなく、小児を対象とした品目/適応については高めの加算が付与される傾向も維持されているようです。

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