令和8年度(2026年度)薬価改定の大枠については、令和8年度薬価制度改革のポイントとしてこちらの記事に記載しました。
この改定に伴って、改訂時加算を受けた品目が2026年1月16日の中央社会保険医療協議会 総会(第642回)にて提示されていますので、まとめておきます。
改定時加算品目の一覧は、こちら(中医協総-4参考2)から確認できます。13成分24品目が改定時加算の対象となりました。
まず、迅速導入加算が2成分3品目(アムヴトラ、イミフィンジ)で適用になっています。いずれも5%の加算です。
アムヴトラにおける「トランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型及び変異型)」の適応追加は、国内では2024年11月に承認申請、2025年6月に承認取得となっています。一方で、2025年3月時点で米国では承認済み、EUでは承認審査中となっていました(審査報告書より)。この適応追加では、第III相国際共同治験の1試験が評価資料(審査にあたっての主な試験)とされていました。第III相試験において、654例(プラセボ群328例、本薬群326例)が無作為化され、日本人患者は25例(プラセボ群11例、本薬群14例)が登録されました。したがって、日本人症例数としては10%未満となっており、国内承認時期は米国より後となっていることもあり、迅速導入加算としては5%となっています。
イミフィンジにおける「限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法」の適応追加は、国内では2024年7月に承認申請、2025年3月に承認取得となっています。一方で、米国及びEUでは、それぞれ2024年6月及び2024年7月に承認申請が行われ、2024年12月時点で、米国では承認済み(2024年12月承認)、EUでは承認審査中となっていました(審査報告書より)。この適応追加では、第III相国際共同治験の1試験が評価資料とされていました。この第III相試験において、530例(本薬群264例、プラセボ群266例)が無作為化され、日本人患者は50例(本薬群19例、プラセボ群31例)が登録されました。したがって、日本人症例数としては10%弱となっています。また、承認時期が米国より後になっており、迅速導入加算としては5%となっています。
迅速導入加算のポイント(5%か、10%かの検討ポイント)については、こちらで考察していますが、引き続き、事例集積が望まれます。
次に、今回(2026年4月から)の薬価制度改革で導入となる「国内の標準的治療法となった既収載品に係る加算」が1成分(ビロイ)、5%の適用となっています。

また、1成分(イムデトラ)で真の有用性加算として5%が適用となっています。先駆的加算はありませんでした。
その他、2025年度(中間年改定)の改定時加算同様、小児加算は高めに適用される傾向となっており、今回も20%の加算となる成分がありました。希少疾病に関連した市場性加算も高めになっています。
前回2025年度薬価改定(中間年改定)時の加算対象品目のポイントはこちらに掲載しています。

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