2024年9月10日付けで以下の記事がありました:
Weight-loss market to see 16 new drugs by 2029, report estimates
米国では最近の肥満症治療薬として、2024年9月10日時点でノボノルディスクとイーライリリーが薬剤の承認を取得しています。承日本では、ノボノルディスクのウゴービが発売中、イーライリリーのチルゼパチドが肥満症で承認審査中となっています。
今回のロイターの記事(ロイターも別のレポートに基づき記事を執筆)では、臨床試験の実施状況を踏まえると、これらの薬剤に加えて、2029年までに16製品が上市される可能性が指摘されています。
過去に肥満症治療薬の世界市場の規模が2030年までに少なくとも1,000億ドルに達するといった予測があることに触れましたが(こちら)、今回は2031年までに2,000億ドルとなる可能性が指摘されています。
新たな薬剤が多数出ることによる市場のさらなる拡大が予想されています。
肥満症治療薬市場への参入しようとしている企業としては、大手ではアムジェン、ファイザー、ベーリンガーインゲルハイム、ロシュの名前が挙がっています。また、ノボノルディスクやイーライリリーは次世代の肥満症治療薬の開発も行っているとのこと。その他、ベンチャー/中小企業の製品については、大手製薬企業が獲得するのではないかという見立ても示されています。
また、2031年までに、糖尿病ではない肥満症患者のうち25%の方がGLP-1薬の治療を受けるとの予測が立てられています。
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