厚生労働省国際保健ビジョンが2024年8月26日に公表されました(厚労省のプレスリリースはこちら)。
このビジョンは、(武見)厚生労働大臣を本部長とする厚生労働省国際戦略推進本部での議論を踏まえて設定されたものになります。というものの、2024年6月27日に第1回目、2024年8月26日に第2回目の開催があって、今回のビジョン設定になっています。
厚労省内の会議体とはいえ、2か月で2回のみ開催であり、実質会議体において大きな議論がされたわけでもなく、ビジョンが設定されたということになります。
第1回の会議に関してはこちらで記事にしています。
厚生労働省国際保健ビジョンの内容
概要はこちらから入手可能ですが、以下の1枚紙のみとなっています。
ビジョン全体はこちらから確認可能です。
これまで武見大臣が発信してきていましたが、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の「ナレッジハブ」(UHCナレッジハブ)の創設が目新しい施策となっています。
その他は、創薬エコシステムサミットで公表された「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」(創薬力構想会議)の中間とりまめを踏まえた内容等、最近打ち出した厚労省施策そのもの、又は、その施策に国際色(海外展開)を足してもの、さらには、すでに厚労省が実施してきている対応/施策を書き出したものとなっています。
所感
武見大臣がUHCナレッジハブを進めるために、厚生労働省国際戦略推進本部の設置、厚生労働省国際保健ビジョンの策定という対応を行った結果ではあります。
それにしても、2か月で2回の開催でのビジョン策定ということで、別にこのような本部を設定して外向けにアピールする必要もなかったのでは、という感が強いです。
さらに、政局の状況もあってででしょうが、急ピッチに対応したためにUHCナレッジハブ以外の部分のやっつけ感が相応にあるビジョンとなっています。
今後、どこまで(いつまで)このビジョンの内容の検討が進むのかは不透明ではないかと考えます。
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